1929年、かつてトルコの首都であったコンスタンチノープル(現イスタンブール)のトプカプ宮殿内部から不思議な地図が発見された。
地図はアフリカ・カモシカの皮に記された断片二枚で、1528年の日付けもあり、ピリ・イブン・ハジ・メメッドの署名があった。
ピリ・レイス(レイスは船長という意味)の地図とよばれるこの地図には我々が学んできた歴史ではつじつまが合わない2つの大きな謎がある。



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、 その時代発見されていないはずの南極大陸、そして紀元前13000年から紀元前4000年の間の南極に氷が無い時代で海面が現在よりも低い時代の地形を描いている事。
2
、 高度26,000kmというスペースシャトルの8倍以上の高度から見たのと同じ縮尺の地図だという事。

9ae89432南極大陸が始めて発見されたのは約180年前の1818年、トルコの海賊達が活躍していた500年前はまだ南極大陸の存在すら知られていなかったのにと思っていると、尚も不思議な事が発見された。
地図の付記に「コピー」と書き残こされていた。
コピーということはもっと前に参考にされた地図があるということになる。
彼がこの地図の制作にあたって約2,000年前の「マッパ・ムンディス」と呼ばれるアレキサンダー大王の時代の「人間が住むあらゆる世界が示された地図」を参考にしたと書き残している。 太古に描かれた地図がコピーをくり返して出来上がったのがピリ・レイスの地図なのだ。

地質学上の証拠にしたがうと、南極大陸に氷が無い時代は紀元前13000年から紀元前4000年の間(今から15000年前~6000年前の間)となる。
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万数千年前の時代は、ラスコーの洞窟にウシなどの動物が描かれていた時代で人類は原始的な生活をしていたはずだ。
最古の文明といわれているシュメールよりさらに1万年前である。
文明が無いと言われてきた時代にスペースシャトルの8倍以上の高さから見た地形をどうやって描いたのか謎がますます深まる。

次回はこの謎を解こう!