img_f122d52205690daa8e268fe0a52b731f1214291927年、探検家のフレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスと養女のアンナは、マヤ文明の遺跡を発掘していた。
アンナの17歳の誕生日、ルバアンタンという滅び去った町の廃墟にあった祭壇の下で、何か光り輝くものが埋まっているのをアンナが発見した。掘り起こしてみると、それは水晶で作られた人間の頭蓋骨だった。
水晶でできた非常にリアルな人間の頭蓋骨で、発見者の名前をとってヘッジスの水晶ドクロ(ヘッジス・スカル)と呼ばれている。
大きさは重さ約5k、高さと幅は125cm、長さが175cmで女性の頭蓋骨と推測されている。




7b5ce30dモンタージュを作成したところ、鼻の部分が比較的大きく下顎が丸みを帯びた人物、つまり古代マヤ人に似ていることがわかった。











しかし、このヘッジスの水晶ドクロには2つの謎がある。


1
、マヤ文明の遺跡から出土した工具は、石器や動物の骨から作られたものしか発見されておらず、水晶は、ダイヤモンド・ルビー・サファイヤ・トパーズに続いて硬く、石器製の工具での加工は難しい。人の手で砂と石で研磨したとしたら、150年から300年かかると予想され、当時の技術でドクロを作ったとは考えられない事。

2
、この水晶ドクロは解剖学的に見てかなり正確に人間の頭蓋骨を再現しており下顎も取り外し出来るようになっている。
水晶ドクロのすごい点は型の正確さだけでなくドクロの下から光をあてると、ドクロ全体が炎に包まれているように光ったり水晶が虹のように光を放ったり、目の部分が発光したりするというプリズム効果も考えられている点で他にも文字を書いた紙をドクロの下に置くと眼球部分から文字が読める、真上から覗くと下の文字が拡大されて見えるという。
これは水晶だから起きる現象ではなく水晶のプリズム効果・屈折率の知識がないと産み出せない技術だという。水晶の光の屈折率は複雑で、現在の技術を用いてもこれと同じ物を作るのは不可能に近いという事。

古代マヤ人たちは、このドクロに不思議な力が秘められていると信じ、儀式の際、神官が神の
聞くためや病気の治療に使用されたという。伝説の一説では「水晶ドクロは全部で13個あり、
全てが再び一ヶ所に集結した時、宇宙の謎が暴かれ人類を救う」とされている。そして実際、別の7個の水晶ドクロが発見されているのだ。
今世紀に入り幾度も年代測定を行ったが、作った年代を確定することはできなかったのである。
ますます謎が深まるばかりである。

次回この謎を解いてみよう!