partssetsumei22石棺の蓋のレリーフの主要なパーツを抜き出してみる。
左図の「四分交差の支配者の記章」に腰掛けている人物は、石棺の中に埋葬されていた人物と同じ「パカル王」であることが碑文の解読によって明らかになった。

レリーフでは胎児のような姿勢をとっていることについては、マヤ文明では夕日と共に地下世界に下り、そこで新たに生まれ変わるという考え方によるという。
マヤ文明では、死者の世界である地下、神々と先祖のいる天上、その中間である我々人間のいる地上という、3つの平行した世界という概念があった。

横にした時、ロケットの炎のように見えたものは、地下世界の守護者である「地の怪物」が大きく口を開けてパカル王を飲み込もうとしている場面を絵にしたものであり、ロケットのように見える部分は、縦にすると十字架であることがわかる。
この十字架は上でも示したとおり、他の神殿のレリーフにも中心に描かれているもので、「生命の樹」と呼ばれるトウモロコシを様式化したものだ。

この生命の樹に絡んで枝のように垂れているのは「双頭の蛇」で、頂上にとまっているのは、マヤ文明の聖なる鳥「ケツァルコアトゥル」である。この鳥は天上の世界を表しているとされ、他の神殿のレリーフにもパカル王のものと同じく、生命の樹の頂上にとまっている姿が描かれている。

おそらく、このレリーフに描かれているパカル王は、死に際して地下世界と天上世界の間で宙吊りになっている状態を表されているのだろう。しかし地の怪物に今にも飲み込まれそうになっているにもかかわらず、王は天上に向かって伸びている生命の樹と、その頂上にとまる聖なる鳥を見つめているのだ。

パレンケの石棺は横が見るのではなく、縦から見る見方が本当だ。
石棺があった「碑銘の神殿」の地下の入り口から見た石棺の置き方が、そもそも縦である。

パレンケの石棺は、僕のオーパーツのリストから外そう!