さぁ!今日も竜馬を斬った男を一緒に推理してみよう!


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(左、坂本龍馬 右、中岡慎太郎


昨日の記事で、現場の状況が解りましたね!手がかりはないのか分析してみましょう。

1)
遺留品が2つあった。
・下駄 京都先斗町(ぽんとちょう)「瓢亭」(ひさごてい)の焼印入りの下駄一足。「瓢亭」は新撰組がひいきにしていた料亭である。
・鞘 伊藤甲子太郎(かっしたろう)高大寺党党首で元新撰組参謀は、事件を聞きつけ近江屋は駆けつけ、この鞘を見て、「新撰組副長助勤の原田左之助のものである」と証言した。
2
)犯人は龍馬が醤油商近江屋いることを知っていた。
3
)犯人は「十津川郷士の者だが」名乗るが、龍馬が十津川郷士と関係のあることを知っていた。
4
)龍馬は何時も用心していて奥の倉にいるのに、風邪をひいていたので母屋の2階にいた。
5
)「ほたえなや」の声で、龍馬とわかったのは、竜馬の声を犯人は知っていた。
6
)正座して挨拶をしたのは、龍馬は犯人の顔を知っていた。「久し振りです。」と言った。
7
)犯人は「こなくそ」は土佐の言葉で伊予弁だ。
8
)慎太郎に止めを刺さなかったのは、竜馬が目的だった。
物証や手がかりは以上です。このことから犯人を推理してみよう。

遺留品から先ずは、新撰組が怪しいのでは?
「瓢亭」は新撰組がひいきにしていた料亭の下駄が遺留品として残っていた。
新撰組副長助勤の原田左之助の鞘が遺留品として残っていた。
犯人は「こなくそ」と言い頭部を斬りつけた。原田は土佐の伊予出身だ。
新撰組には確かに動機はあり、寺田屋事件で、龍馬と長州、三吉慎蔵が伏見奉行に襲われた際、龍馬はピストルで2人を射殺した。

新撰組は「殺人犯」(池田屋事件の時、龍馬はピストル隊士を2人殺している)として龍馬を捕殺する義務があったわけですから、もし暗殺を行っていたとしたら否定する理由はどこにもないわけです。
上記の4点から考えると案外簡単でした。犯人は新撰組、斬ったのは原田です。
・・・・・・・いや!よく考えると、あまりにも簡単すぎませんか、下駄とか鞘など犯人が直分る物を置いていくとは考えられないのでは、「こなくそ」も慎太郎が聞いたので、竜馬が言ったのかもしれないのです。
新撰組をはめようとした、何か意図的感じしませんか。
犯人は新鮮組でないような気がします。「じゃー誰!」ってぶんママに怒られそうですね!

ただ土佐藩と薩摩藩は最後まで新撰組説を強固に主張したと言います。大久保利通から岩倉具視に宛てた手紙の中で「暗殺犯は新撰組である」と断言した文章が残っているそうです。

はっきり新鮮組だと言っている薩摩藩も怪しいのでは?
薩摩藩の剣客で、すぐに思い起こされるのが、「人斬り半次郎」 こと中村半次郎ですね!

今日はこれまで、明日ゆっくり一緒に推理しょう!