古代世界七不思議第6弾!
harikaru紀元前353年にカリア王国(現在のトルコ)の王、マウソロスが亡くなったとき女王のアルテミシアによって建てられた墓です。

しかし、アルテミシア女王は完成前に死んでしまい、王と共にこの霊廟に葬られたのです。
自分の墓を自分で作ったことになる訳です。
アルテミシアはマウソロスの妹でした。兄弟で夫婦になったのです。
アルテミシアはマウソロスの死後、悲しみのあまり遺灰をワイン入れて飲みながら毎日泣き明かしたそうです。
それだけ愛し、悲しみのあまり亡くなったとのこと、不思議で悲しい話です。

この霊廟の凄いところは、ギリシャ人建築家のピフエイとサチルによって設計され、当時の有名建築家達が最高級の純白の大理石を多く使って建設しており大きさが縦38m、横32mで高さが42mの優美な建築物でした。
霊廟は4層構造になっていて1階部分の天井にはギリシャ人とアマゾンの戦いを描いた彫刻帯が飾られています。
この彫刻はスコパス、レオカル、ブリアクシス、チモフェイの4人の高名な彫刻家の作品です。
2階部分はコリント式円柱が36本並んだ廊下になっており中央にマウソロスの遺骨を納めた部屋があります。
img_3屋根は24段のピラミッド状の石段で出来ており、4頭の馬にひかせた戦車に乗ったマウソロスとアルテミシアの3mの彫像が立っていました。現在、大英博物館に展示されています。

1402年に十字軍の騎士団がハリカルナッソスに侵攻し城砦の建築資材とするために霊廟を解体して廃墟になったのです。

現在もこの建物があったら、純白の大理石は太陽に輝いていたでしょう。そして雨の日は純白の大理石の上にアルテミシア王女の涙が流れているように見えるのでは・・・・・。



アレクサンドリアの大灯台