3、何光年もの長距離移動を可能にする新たな推進システムは開発できるのか。

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「すべての物体は光より速く動くことができない」というアルバート・アインシュタインの特殊相対性理論に反するが、何十億光年の宇宙を飛び回るには、ワープだろう。

それは、「宇宙戦艦ヤマト」や「スタートレック」のようなSFの世界の事で現実性がないと思われるかも知れない。

しかし、NASAのジョンソン宇宙センターで研究を行っている物理学者のハロルド・ホワイトさんは、必要なエネルギーを著しく少なくすることで、ワープをSFの領域から科学の領域まで引き戻すことができ、「希望はある」と語っている。
ホワイトさんは最近、宇宙船を包むリング状のワープ航法装置を考え出した。

この場合計算では、ワープに必要なのはNASA1977年に打ち上げたボイジャー1号ぐらいの質量エネルギーである事が解った。さらに、空間歪曲の強さが時間と共に変動するなら、必要エネルギーをより減らせる事ができるそうだ。
ワープは、SFの世界ではなく、現実に出来るような気がしてきた。