生命誕生は今から40億年前、細胞の誕生は20億年前、その10億年後には動物の出現、さらにその数億年後、約5億3000万年前のカンブリア紀に突然、様々の形を持った動物達が海の中に爆発的に現れたのでした。
恐竜の時代より遥か昔、陸には草も木も無い時、海の中では生命がありとあらゆる形を試したデザイン・コンテストの時代があったのです。
それは僕達の常識をはるかに超えた奇妙な生き物達でした。
頭の先から象の鼻のようなパイプが伸び五つの目が頭から突き出しているオパビニア、細い胴体から長く伸びたトゲ、どちらが前なのかも解からないハルキゲニア、花のような形をしたディノミスクス、口と肛門が隣り合わせに付いているオドントグリフス、解かっている物で何万種類の生き物が現れたのです。
カンブリア紀の不思議な生き物達は、何故、突然現れたのか!
10億年前単細胞の生き物しかいなかった地球、6億年前にある事が起きます。
パンゲア超大陸の分離です。大地の裂け目に海が入り込んで浅い海が大きく広がり、陸から栄養分が流れ込み単細胞の生き物は、進化を早めたのです。
カンブリア紀の初期の生き物は何故か、自分を防御するために進化した形が多いのです。
硬い殻を持った三葉虫、鋭いトゲ持ったウイワクシア、ハルキゲニアなどです。
それは肉食で獰猛な恐ろしい生き物がいたのでないでしょうか!
アノマロカリスです。
体長60cm、体の両側には14対のヒレが付き、ヒレの一枚一枚を順番に一定のリズムに動かして泳ぎます。
体の横にヒレがたくさん並ぶ構造は、体の方向や位置を微妙に調節でき、正確に獲物を狙う事ができるのです。
カンブリア紀の海、そこには強力な口を持ち、(画像をクイックして大きくし、口を見てね)たくみに泳ぐアノマロカリスという恐ろしい肉食動物が現れていたのです。
餌を探すより敵を見つけるために目を5個に、食べられないためにトゲや殻を硬くしたカンブリア紀に進化の大爆発が起きた原因の一つは、アノマロカリスのような恐ろしい肉食動物の登場だったのです。
年代のまとめ
先カンブリア紀
46億年前 地球誕生
45億年前 ジャインアント・インパクトによって月の誕生
40億年前 生命の誕生
38億年前 硫化水素を利用して生きるバクテリアの誕生DNAの創生
35億年前 光合成のシアノバクテリアの誕生 単細胞動物の誕生
27億年前 シアノバクテリアの大繁殖地球は酸素の青い地球へ
20億年前 細胞の誕生核を持ち、酸素で呼吸する新しい生命の誕生
10億年前 原始動物の誕生
7億5千万年前 巨大大陸の分裂の始まり
6億年前 浅い海の出現、動物の種類は約30種類
カンブリア紀
5億3千万年前 カンブリア紀生命の進化大爆発、動物の種類は約1万種類に増加
オルドピス紀
5億年前 大陸の衝突による巨大山脈の出現、大河の誕生
シルル紀
4億6千万年前 最古の魚、アランダスピス誕生
4億年前 魚が河へ進出、プテラスピスの登場、塩分濃度の克服
デポン紀
3億9千万年前 最初に背骨を持った魚、ケイロレピスの登場
3億7千万年前 最初に肺を持った魚、ユーステノプテロンの登場
3億6千万年前 4本足を持ち、最初に陸へ上がった動物、イクチオステガ
イクチオステガが気になりませんか!
次回は僕達の元となったデザインは!