20170323-00000004-wordleaf-002-view11千年前、草原にはたくさんの野生動物が住み、森には豊富な木の実があり、1年を通して常に食料に恵まれていました。
しかしその時、北米大陸では、大きな異変が起きて始めていました。当時北米大陸を覆っていた氷河は、気温の上昇と共にゆっくりと後退を続け、氷河から溶けだした水が、やがて集まって湖を作りました。
こうして北米大陸の中央に、巨大な湖が出現したのです。
そこには、膨大な量の水がたたえられていました。そしてある日、湖をせき止めていた氷河が崩れ落ちたのです。
巨大な湖に溜まっていた水が、一気に溢れ出ました。
それは想像を越える大洪水でした。水は、北米大陸を横切って大西洋へと流れ込み、大量の真水が、暖かい海水の上にフタをするように広がりました。
この出来事が、地球規模の大きな気候変動の引き金になったのです。

五大湖は、その残物なのだ。
気温は10度近くも下がり、氷河期の一番寒い時期に逆戻りしてしまったのです。
この急激な気温の低下は、グリーンランドだけでなく地球全体を襲いました。
しかも、1千年も続くという大きな気候変動だったのです。
豊かだった森や草原が消え、深刻な食料危機になったのです。

必死に食料を探す人々が手にしたのは、野生のイネ科植物でした。寒さに強い小麦などを、やむなく農耕したのです。
自ら食料を作り出すことに成功すると、1万年前あまり増えなかった人口は5千年前には1億と増加しました。

 

人間は幾つ物の困難を乗り越え、そのたびにその出来事を結果的には、良い出来事に変えてきたのです。素晴らしいですね!

次回は増えすぎた人口!