能登島に止めてあるキャンピングトレーラー来るようになって、夜空をよく見る。

金沢では、明るくて星は23個しか見えないが、街灯も少ない島では、星が無数に見える。今夜も煙草をふかして星を見上げる。

 

12ecliptic02星座の始まりについてはよく分かっていない点も多いのですが、今から約5,000年前の紀元前3,000年ごろ、古代文明の栄えたバビロニア(チグリス川とユーフラテス川の流域――アラビア半島のつけ根あたり)のカルデア人が、夜空の星に名前をつけたのが始まりだと言われている。
カルデア人は、太陽がちょうど1年で空を通る道、つまり黄道(こうどう)にそった星座を12個つくった。これが、現在でも使われている西洋星座のはじまりだ。
古代の人々にとっては、夜空に光り輝く無数の星々は神秘的な存在だったろう。
星や惑星の動きのようすから地上の現象を予測する星占いが生まれてきたことも、星座の成り立ちにつながっていると思う。
カルデア人のつくった黄道12星座は、ほかの土地にも伝わり、しだいに数が増えてきた。やがてギリシャに伝わって形が整えられ、紀元2世紀ごろにはクラウディオス・プトレマイオスが48個の星座をまとめた。
中国では「二十八宿」という独自の星座がつくられ、日本に伝わってきた。現在正式に認められているのは、1928年に国際天文学連合が定義した88個の星座だ。