ee973b62先日韓国の友達が金沢に来ていた時、進化の話になった時、「人間が猿からなんてありえない」と言っていた。韓国でも最高の教育を受けた彼が進化論を信じていないのだ。
クリスチャンの彼は、人間は神が創ったと言う。
進化について一度このブログでも記事にしたことがあるが、その時彼には説明しなかったが、2001年に世界で初めてインド洋の深海にて採集・学術発表され、硫化鉄の鱗を鎧のように身にまとった巻貝として世界中で話題になった、スケーリーフット〔鱗のある足(をもつ巻貝)〕と呼ばれる「ウロコフネタマガイ」を思い出した。

今日はこのスケーリーフットを紹介しょう。
太陽の光も届かない暗黒の海底の世界。その海底の中でも、高圧のために300度以上にもなる高水温と、毒ガスまでも吹き出す深海の熱噴出口。この過酷と思える環境でスケーリーフットは発見された。
この貝は世界の海の中でもこの地点でしか見つけられていない、鱗は鉄とイオウを原材料とする硫化鉄でできていて、磁石にも反応する。
普通の巻貝は襲われると殻の中にすっぽりと入って身を隠し、蓋を閉めてしまいますが、この貝には蓋が無く、危険を察知しても貝の中に入らずに鱗のある足をすぼめて、鱗を外側に向けて身を守る。
2006
2月にも有人潜水調査船「しんかい6500」で、インド洋ロドリゲス三重点の水深2,422mの熱水噴出域にて採集された。
このスケーリーフットのウロコは、殻の下にあって体の柔らかい部分を覆っている。
ウロコの外側は人の歯の2倍の硬さを持つ硫化鉄、内側は炭酸カルシウムやタンパク質などでできている。この硬さと柔軟さを持ち、動かすこともできるウロコは優れた防御機能を持ち、カニなどの外敵から殻に入らなくても身を守ることができる。スケーリーフットには、硫化水素から硫黄を取り出す細菌を体内に共生させている器官があり、そこで細菌が作る硫黄と、熱水中の鉄分と反応させて硫化鉄を作り出していると推測されている。

生き物の多くは硬いものを作り出す能力が備わっている。人間も骨や歯を作るし、亀は甲羅を持っている。貝も殻を作り、アコヤガイなどは真珠も作る。ヒザラガイという海岸のくぼみに張り付いている貝は、岩の表面を削り取るようにして食事をするという必要上、歯のカルシウム系の土台の先端に磁鉄鉱を装着している。しかし、スケーリーフットほど大がかりに鉄を利用している生物は、現在のところ他にはない。
人間もこの能力があったらと思うと楽しくなる。これも普通の貝が進化したのではないだろうか!