昔、毎日飲み歩いている頃だ。
朝、ベットの中で、何か毛深い奴に手が触れた。
二日酔で頭が痛い!ぼーと時計を見ると7時、まだ早いと布団の中に顔をうずめた。
何かに顔を舐められた。
目をゆっくり開けると、黒い瞳が見えた。
びっくりして飛び起きると、そこにはラブラドールの子犬!
「お前は、誰!」
玄関には、セメント袋のような餌3個、財布の中はからっぽ!
昼頃、昨夜の行ったと思われる店のママに次々と連絡を取ってみた。
真相はこうだ。
記憶にないのだが、夜中の3時過ぎに代行待ちで、遅くまで営業しているスナックに入ったらしい。カウンターの隣にブリーダーをしている人が座ったらしい。
意気投合して、その人の家に行き、子犬を買ってきたらしい。
このような事で、人生初めて動物を飼うことになってしまった。
名前を「文太」、自己所有のマンションだが、動物は禁止、一軒家に引越しをした。
会社の行っている間や、夜のみに行く時は、犬の面倒を見て貰う為に、バイトを雇った。
犬のくせに散歩が嫌い、何でも食べたがるので全てほしがる物は、食べさせた。
後で、ドックフードのみの方がいいと知ったが、既に遅く、玉葱や骨付きのキンタッキーまで食べさせてしまった。
その結果、バナナと餅以外は、全て食べた。
勿論、太って1歳には、45kになり、友達は「文太」でなく「ぶー」と呼ばれるようになってしまった。
続く!