bsb1312160500000-p2韓国式の低い天井とオンドルの部屋の中には、座布団と肘置きが置かれている。

そこに座ると世界で一番短い上着のチョゴリーを着た若い娘が、客の数だけ入って来た。
そうして料理の載った机ごと運んできた。

「今夜は、この子が貴方のパトナーです。この子でいいですか?」

何がなんだか解らなかったが、「ハイ!」と応えた。

後で解ったが、この子達は夜のお相手もするのだ。

初対面の彼に嫌だったので、つれて帰りたがる社員達を抑えてその夜はホテルに帰った。


朝、彼は迎えに来て会社に案内された。
迎えの車を降りると、そこには聳え立つビルが2つ!(写真の棟と同じ物がもうひとつある。)
「このビルの中に会社があるのですか!」と僕が尋ねると「いいえ、このツインタワー全体が会社です。この中で2万人働いています。」と軽く答えた。
今では知らない人はいないLG本社ビルだ。
彼はLG(ラッキー金星)の部長だったのだ。
その当時、僕は韓国を舐めていた。しかし完全に打ち砕かれた。
「井の中の蛙」とはこの事だ痛烈に思った。
打ち合わせが終わり、その夜は焼肉、そしてサロンへ案内された。
キーセンとの違いは、食事が出ない、女性はスーツ、室内はソファである。その夜は、昼のショックもあり飲んでも酔わなかった。
次の日も打ち合わせ、夜Tさんに「僕がお金を出すので昨日の店で飲みましょう!」と再び昨日のサロンに行く。
整形しているのか解らないが、どの人も女優なみに綺麗だ。

続く!韓国と僕  Ⅲ