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能登のお祭り、キリコ祭りが宇出津のあばれ祭りを皮切に各地で始まる。

あばれ祭り712日、石崎祭り856日、輪島大祭、富来八朔祭り828日この他にも能登各地で、規模は大小あるが、9月頃まで続く。

「切籠」キリコまたは「奉燈」ホウトウと呼ばれる物は、高さ数メートルの巨大な灯籠である。

前面中央部には漢字3文字で表した「キリコ吉祥文字」と呼ばれる地区ごとの願いや祈りを込めた文字を配し、「後美人」と呼ばれる背面には様々な絵(武者絵や風景画など)が施されている。中に灯り(昔はロウソクその他を使用したが現在はだいたい電灯)が入っている。上部には屋根や飾りが付いている。ただ実際のキリコの形や大きさはその地区・地区により異なる。

キリコ祭りは能登地方の住民にとって最も重要な祭りであり、この地区で生まれて金沢や東京・大阪などに出て行っている人達が、盆には帰省しなくても自分の町でキリコ祭りがある時には戻ってきて、祭りに参加している。

僕もこの歳になっても、地元の御祭りになると、何かそわそわ!

石崎祭りと、西海祭りは毎年能登に帰り、祭りを見る。

見ていると、若い時に参加して練り歩いた時代にスリップする。

そして、祭りの後には、なんとも言えない哀愁を感じ、耳の奥に太鼓と鐘の音が何時までも響いている。