西圓寺温泉
前々から気になっていた施設があった。
石川県小松市北部の野田町というところに、一風変わった古いお寺がある。
外見は鐘つき堂もあるお寺なのだが、入り口には「西圓寺」と書かれた大きな垂れ幕がかかっており、どこかお寺っぽくない雰囲気だ。
玄関を開けると温泉のイオウの匂いがする。
そうなのだ!お寺の中に温泉があるのだ。
本堂らしき所には仏の台座だけがあり、畳の上にテーブルと椅子、なんだか賑わっている。
カフェだ。何故、寺に温泉?カフェ?
実はここ「西圓寺」は、もともとお寺だったところを改装した、コミュニティセンター。かつてお寺が担っていた「地域の人たちのよりどころ」という役割を見つめ直し、町の人のより所になるようにと、1473年創建のお寺を、新たに地域のコミュティセンターとして2008年に改装オープン。昔、本堂があった場所には人々が集まり、今では町内はもちろん、県外からも“お寺にある温泉”の噂を聞きつけてやってくるそうだ。
廃寺をリノベートしたのである!
湯冷めしにくいと評判のお湯は地下750mから湧出している、100%天然温泉かけ流し。
館内にある足湯は無料で露天風呂も備えた趣の違う2つの浴場「猿の湯」「亀の湯」は男女日替となっている。
お風呂上がりは、名物の「特製もつ煮込み」をつまみで地酒「神泉」を飲む。牛乳や地ビールを飲みながら本堂を改装したカフェで一服できる。
夜になると「西圓寺酒場」に!