黄金ジェットだけを見ていると分からないかもしれないが、同じような黄金製の装身具は全て「動物形態像」なのだ。
発見当初は鳥か蛾、あるいは飛び魚を象ったものと思われていた。しかし、動物形態像は、カエルや犬、鳥、ジャガーなどのように、模倣された動物がすぐにそれと分かる造りになっているのに対し、黄金シャトルに限っては、はっきり特定できるほど似通った動物がいなかったのだ。
特定できないからといって、古代のデルタ型戦闘機が動物形態像に混じって模されていると考えるのはかなり無理がある。
黄金ジェットには口と思われる切れ込みや目玉に相当する二つの突起物があり、何らかの動物を模した物であることは明白だからだ。
黄金ジェットと寸分違わぬ動物は、すでにアマゾン川流域で発見されているのである。
その動物はプレコと呼ばれる魚類である。
日本で言うなら「ナマズ」に当たるが、南米産のプレコは模様が非常にハデで、鑑賞魚としても十分楽しめる。黄金の装身具にする価値は十分にあると言えるだろう。
形は、胸ビレが巨大なデルタ型をしていて、尾ヒレは真上に大きくそそり立っている。
頭から先は楕円形になっていて、背ビレは、ちょうど黄金ジェットの突起部分にあたる。さらに、腹ビレは胸ビレと同じく、飛行機の後翼のように左右に大きく開いているのである。
黄金ジェットの正体はまぎれもなく、プレコと言う魚だ。
黄金ジェットも僕のオーパーツのリストから外そう。
終わり!